正社員として10年以上勤めた会社に正式に退職を申し出た。
コロナ禍でなぜ?安定しているのになぜ?次はどうする?と色々な質問をもらった。
でも、自分の中では心を決めていた。
「自分は何をもって覚えられたいか?」
この問いを何度となく考えている。自分が死ぬとき、誰かと別れる時、誰かに出会う時、新しいコミュニティに入る時、自分は何者なのか。どのような人生を生きたいか。
現在40歳を超えており、今まで5回転職しているが、仕事と仕事の間に1日も休暇を取ったことがない。ほとんど仕事だけに打ち込み20年弱過ごしてきたと言っても過言ではない。
控えめに言ってもとても充実していた。どんどんスキルがついて、視野が広がり、成長していき、評価されるのが楽しかった。
ただ、ここ数年は違っていた。男女の差を感じ、ガラスの天井があるかのような感覚で苦しかった。
もしこれで無理ならゼロに戻ろう。そう思いながらここ数年は働いてきた。
海外から帰国して丸4年、毎日の仕事自体は楽しいが、本当にこのままで人生満足できるのか、10年後、20年後はどうなっているのか、ずっと考えていた。
いろんな悔しいことも後押しとなり、限界を知って、ようやく退職の決意が固まった。いざ、上長に伝えるタイミングとなるともう気持ちは決まっていたので、あとはこれまでやってきたこと、一生懸命育てたプロダクト、一緒にいる仲間に良い形で最後を迎えられるように努力するのみと思えた。
全て手放して、初めて手に入るもの、清々しい気分と今後に向けた決意をありがたく噛み締めながら、まずは筆をおく。限界を知って、新たな限界に挑戦したいと思う。
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