キャリアに悩んだ時 — 価値観の棚卸しの効用

仕事の価値観

キャリアに悩んだ時、私にとって最大の効果をもたらしたのは価値観の棚卸しだと思う。以前は、書き出さなくてもだいたいわかってる、書いたからといって何か答えが見つかるわけでもないし、と若干批判的な見方をしていたこともあり、これまでしっかり実行したことがなかった。

しかしながら、最近地方に移住し(というかUターンし)、改めてキャリアを考える際に、ちょうど良いタイミングで研修を受け、価値観の棚卸しをしながら、自分を振り返る機会に恵まれた。真剣に取り組んだ中から、見えてきたものがあったので書き残しておきたい。

価値観の棚卸しをするための手順

仕事や人生における自分自身の価値観を洗いだすために、まずは具体的な場面を思い出すことからスタート。以下のガイドでやってみた。

過去の「仕事」の中で、最も達成感や価値を感じた経験

過去の「仕事」の中で、もっとも達成感や価値を感じた、やる気に満ちた経験や場面を思い出して、書き出す。

必ずしも、会社にとっての重要性や責任の重さなどで評価せず、個人としての想いや自分の本心に沿って考える。その経験の中で「自分の喜びややる気の源泉にあると感じたこと」「自分が大切にしている考え方や価値観」をキーワードで洗いだす。

今までの「人生」の中で、最も喜びや楽しさを感じた経験

今までの「人生」の中で、最も喜びや楽しさを感じた、最も達成感や価値を感じた、最もやる気に満ちていた経験や場面を思い出し、書き出す。

結果として成功や失敗は問わず、個人としての想いや自分の本心に沿って考える。その経験の中で「自分の喜びややる気の源泉にあると感じたこと」「自分が大切にしている考え方や価値観」は何だったかをキーワードで洗いだす。

「仕事」経験の中で、最も辛かった、悲しかった経験

「仕事」経験の中で、もっとも辛かった、悲しかった、憤りを感じたことを思い出し、書き出す。

その経験の中で「守りたかったこと」「失いたくなかったこと」は何か、キーワードで書き出す。

私の場合はこんな感じのメモになった。今後自分のことを振り返る時に役立てるため、恥ずかしいがアップしておく。

ゴールとなる価値観を決める

キーワードの洗い出しを終えてから、それらを束ねるようなゴール地点となる価値観キーワードを決める。ここは上記に引っ張られず、自分の価値観として、これがゴールだ、これを目指すために他をやっている、と思えるようなキーワードが良い。

構造化して自分の価値観を認識する

「ゴールとなる価値観」を置きながら、棚卸しであげたキーワードを自分なりにカテゴライズ、整理する。どのような整理の軸でも良いのだが、1枚にまとめ、これを自分でシンプルに誰かに説明できる状態が良い。「私の価値観は〜です」と言えるくらいシンプルだと理想。

私のメモはこんな感じ。

そして、これを見せながら、誰か相手に説明する、そしてどのように感じたか、フィードバックをもらう。このワンクッションはとても大事でした。

自分に対しての効用

私の場合、「GIVEの人ですね」と言われ、自分では一言もそう言っていなかったし、書いてもいなかったが、あー確かにそれに幸せを感じるのか、と思った。

自分は「貢献したい」と思っているのが中心に来ており、どうやって貢献するかというと、「仕事で」「成果を出したい」がすごく強いのだと客観的に感じた。また、その範囲が昔と比べて大きい領域になってきている点、経験をベースとしたやり方で、多様性を受容し、自由を求める。

いくらGIVEと言っても、健康や自信に繋がっているものでないと、そもそもの価値観ゴールを達成しない、そんなことに気づいた1日だった。そして、このような価値観の自分をベースに、これから何にチャレンジしたいのか、それは自分のゴール的価値観を満たせるのか、具体的に考え始められたという効用を得た。これ全部を2時間くらいで対話しながら行なった。

やってみて、もし壁打ち相手が欲しいと思ったら、気軽にDMください。

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